M-Times 2022.1

荒木家の「家」の話 2022.1

 監査部の荒木です。実は先日、引っ越しをしました。僕にとっては初めての本格的な引っ越しとなります。と言いましても、住んでいた家から400mほど離れたところへ移るだけなので、周辺環境はそれ程変わっていません。ですから、見知らぬ土地での新たな生活、というような「超」本格的な引っ越しは、またいつかの機会に持ち越しとなります。

 そもそも、どうして引っ越しをしようと思ったのかですが、これにはコロナが大きく影響してきます。今は感染拡大が抑えられていますが、引っ越しを決断した時期はかなり感染者も増えており、子供が家の中で遊ぶ時間も長くなっていました。さすがに小学生になると、それなりに活発度も増し、動きもダイナミックになってきていますので、今まで住んでいた家(キッチン・トイレ・浴室を除くと、使えるのは1階が7畳分、2階が9畳分の2部屋で、そこにジャングルジムやら、鉄棒やら、トランポリンやらを置いてまして・・・)では狭すぎて遊べない、となっていました。

 いや、正確に言いますと、「狭すぎて遊べない」と子供が思っているわけではなく、子供自身は狭くても全然気にせず、置いてあるモノや家具にもボールや縄跳びの縄等をガンガン当てながらも遊んでいました。思っていたのは、親側です。こんな狭いところでよく遊べるなと感心しながらも、もう少し広い場所で自由に(いや、既に自由だったかも・・・)、伸び伸びと(今思うと、伸び伸びもしていたな・・・)遊ばせたいという思いがふつふつと湧いてきて、それなら思い切るか!と引っ越し先を探すようになりました。

 探し始めて数ヶ月、それなりに良さげな賃貸物件も出てくるのですが、広すぎ&家賃が高すぎたり、周辺環境がゴチャゴチャしていたりで、なかなかコレ!というものが見つかりませんでした。賃貸じゃなく購入という方向で考えないとダメかなとか、高い家賃のところを値下げ交渉してみようかなとか、そんなことを色々と考え始めた時に、築18年と、割と新しく(今までの家は築100年以上)、しかもちょうど良い広さ(と言っても今までのところの約2倍の広さ)の賃貸物件が出ました。こういう好条件の物件はすぐに借り手がつくそうですが、たまたまその物件の情報が出てすぐのタイミングで妻が動けたということもあり、その日の内に不動産屋さんに連絡して内覧を済ませ、仮押さえまでしてきました。

 引っ越してからまだ約2ヶ月ほどですが、もうずっと以前からここに住んでいたのでは、というくらいすっかりこの家に馴染んでいます。でも、ふとした瞬間に前の家との違いを感じたりもします。例えば、お風呂に入っている時がそうです。前の家のお風呂は追い焚き機能というものが付いていなかったので、窓が無いにも関わらず寒さが厳しいお風呂でした。今の家のお風呂は、洗い場も浴槽も前の家のお風呂の約2倍の広さがあり、それだけでも前と比べて充分快適なのですが、それに加えて追い焚き機能が付いていますので、冬でも寒さに凍えることなくお風呂に入ることができています。お風呂上りにホカホカの状態でほっこりしていると、前の家との違いをしみじみと実感したりもします。

 また、朝起きた時にも時々違いを実感します。前の家では、夜中にトイレに行くのがほぼ日課みたいな感じで、日によっては2回や3回にもなっていました。歳が歳だし仕方がないかと半ば諦めていましたが、今の家に移ってからは、その日課がどういうわけか消えてなくなり、朝起きるまで1度もトイレに起きない、というのが当たり前になりました。

 これには色々な説がありまして、前の家は壁がただでさえ薄いのに、更には隣の家と壁が一体になっているという長屋構造だったので、寝ている間も隣の家の音が聞こえていて熟睡できていなかったのでは、という説や、外に対しての壁も薄く&古かったので、寝ている間も絶えず隙間風がピューピュー入ってきて寒かったからでは、という説などです。

 でもまぁ、どちらにせよ体が資本ですから、新しい家に移った事によって朝までぐっすり寝られるようになったとしたらそれだけでも引っ越したかいがあるってもんです(引っ越しを決意した時の趣旨とは違ってきてますが・・・)。