M-Times 2024.1

人工知能~地平線の向こう側~

 総務の石田です。師走ですね。この原稿を綴りながら、溜めに溜めた今年期限のタスク量に絶望しています。例えば大掃除の最中に、捨てるべき昔の漫画などを夜通し読み耽ることって、ありますでしょう。今回はそういうパターンのやつです。

 昨今、じわじわ身の回りへ浸透し始めた人工知能:AI技術。スマホは勿論、ちょっとお高い家電製品などにはもはや標準装備です。その本領に度肝を抜かれたのは、約1年前。2022年11月「Chat GPT」という会話型AIが無料公開されました。議論を吹っ掛けるのが大好きな私は、自分の得意分野を大人げなく叩きつけて、些細な間違いを指摘しては、AIに謝らせることでストレスを発散…もとい、AIに”正確な情報”という水を与え、育てるのに熱中しました。と、偉そうに言いますが、あくまで勝ち確の得意分野なので自信ありますし、なんならこっそりwikiで確認してから叩きつけてたり(弱)。

 さらに今年2023年には「人工知能アート」なる、画像生成AIが無料公開され、そのピカソ真っ青の奇天烈な作品群に、世界中の人々が抱腹し喝采し絶叫し鳥肌を立てました…皆様、もうご経験済みですか?まだという方は、ご案内しますので、ぜひその大掃除する手を止めて、一緒に楽しんでみましょう。

 ご紹介するのはStable Diffusion Onlineというサイトです。現在は、ここのAIエンジンを使った派生サイトも数多あり、大変高度な画像が生成可能です…が、そんな優秀に育ってしまったAIなんかより、やはりハズレなく笑いが欲しい時は原点に戻るべきです。久しぶりにお気に入りから飛びますと、おや。バージョン2.1ですって…。お。入力欄も2個ありますよ?へ~。上は「Enter your prompt」下は「Enter a negative prompt」と我々を誘っております。とりま上の欄に「税理士法人 松田進税理士事務所」と入れてEnterキーをスターン!

人工知能~地平線の向こう側~

↓誰ですのん?全くちゃいますやん!(by荒木本人)

①こ、これは…!荒木さんぽいぞ。その額縁何すか?宇宙語?
②これも偽荒木さん。ややお疲れのご様子…。

人工知能~地平線の向こう側~

次に、上の欄を消し、下の欄へ同じく事務所名を入れてスターン!"negative"ネガティブという位ですから、さあ松田事務所の闇を曝け出せ!カモン!
③…え? ④はぁ…さては、近頃新築された荒木さん家(事務所HP:行雲流水 連載”「家」を建てる"参照)とそのご近所ですな。いやはや豪邸(※)です。羨ましい限りで、ネガティブの欠片も見当たらぬ。調べてみますと、"negative"はマイナス、"引く"という事らしい。つまり、上の欄のワードから、下の欄のワードに関するものを差し引くのですね。上は空欄でしたから、「⒳-松田事務所=③④の画像」というイメージです。つまり松田事務所の存在しない世界。先程生成した偽荒木氏が、仕事から解放され憩う場所と連想してみました。そうであって頂きたい。Mr. A hard day's nightですもんね(尊い)

↑※豪邸ちゃいます!(by荒木本人)

人工知能~地平線の向こう側~

さてnegative欄の意味を学んだところで、正しい用法を。差し当たり上に事務所名、下に「間違った日本語」と入れました。偽荒木氏が額縁に入れてまで主張している、その意味を探るぜ!
⑤昭和のあくどい工場長でしょうか。東映やくざ映画のモブキャラぽい。
⑥おお!?男前さん来ましたね。有能そうです。荒木さんと小島さんを足して割ったような…と、下へスクロールして行くと顎ぉ!(絶叫)これ、奥歯ですか?奥歯に物が挟まったどころか、奥歯を丸出しに見せつける。こちとら遠慮とは無縁だぜ!みたいな。安心して下さい。こんなヤバイ職員は当事務所には在籍しておりません。

肝心の目的、偽荒木氏の主張が行方不明でしたが、原稿チェック担当の荒木さん(本物)より赤字のツッコミあり。たぶんこれだわ(笑)

人工知能~地平線の向こう側~

ラスト。AIにはギリギリを攻めていくポリシーのある私。上下両方ともに事務所名を入れます。人工知能は我々に何を見せてくれるのでしょう?色即是空ッ!ッターン!
⑦落ちぶれた…。豪邸からこうなるか。
⑧あ、病んだ…。しかし、正に人工知能アートの名にふさわしい芸術性。深い。矛盾する命題を抱えて心を病んでしまった男が、描く自画像でしょうか。まさかのAIゴッホを生成してしまった。おお神よ!彼を~救いたまえ~wow♪(Ⓒチャンピオン アリス)
⑨もう限界です。お祓いに行きましょう…だが祈りもむなしく…
⑩おらは死んじまっただ~♪天国へ行っただ~♪雲の階段を上る途中の景色かしらん(涙)なんつって大丈夫。安心して下さい。最後は畑のど真ん中で生き返りますので(^^)v(Ⓒ帰ってきたヨッパライ ザ・フォーク・クルセダーズ)

表題の「地平線」。実は人工知能に懸念されていた「技術的特異点」に関する事も語りたかったのですが、画像が面白過ぎて完全に置き忘れました。もしかしたら次回に続くかもしれません。ちなみに、画像は一度の作成で4枚生成してくれます。4コマ漫画風に読み解くと暇つぶしに最適…って師走でしたね…。