[NEW!] M-Times 2025.4

4月1日

 監査部の亀山です。入社から半年が経ちました。1月から勉強のために監査に同行させてもらうようになり、何度かお会いした方もいらっしゃるかと思います。同行の最初の頃はどうしていいのか全くわからず、かなり緊張していました。しかしお会いした皆さんが、私が入社時に書いたエムタイムズを取っておいてくださったり、そこに書いていた趣味の話を訊いてくださったりと、温かく迎えてくださったおかげで緊張はすぐに解けました。毎日新しいことを学ばせてもらえる環境で、入社してこれまで本当に楽しく過ごしています。
 さて、話は変わりますが4月といえば、皆さんはなぜ学年が4月2日~4月1日で区切られているのか気になったことはありませんか? 私は知らなかったので、気になって気になって調べたことがあります。 
 というのも、私は誕生日が4月1日で、学生時代に学年の最後であることが不思議で仕方がありませんでした。1学期は4月1日から3月31日なのに、なぜ学年の区切りは4月2日生まれから4月1日生まれなのか、全く理由がわからず長年もやもやしていました。また4月生まれなのに、なぜか早生まれで、他の4月生まれの人より1年損していると思っていました。
 学年の最後ということで、他の同級生よりほぼ1年遅れており、他の4月生まれが立って歩いているときに生まれ、他の人が7歳になるかというときに6歳になりたてで小学校に入学し、19歳で成人式を迎え、20歳になりやっと成人だとお祝いしているときには、もう他の同級生たちは20歳の成人お祝いムードが終わっていました。人生の節々のお祝いが自分の誕生日のタイミングと違うために100%楽しめず少し寂しいなあ…ということがたくさんありました。
 また、小学生の頃は当然ですが、体が小さく背の順ではずっと前の方でした。後ろの背の高い人たちが大人っぽくキラキラ輝いて見えていました。さらに4月1日は年度初めということもあり、学校は春休みで、新しい学年を迎えた後、みんなと仲良くなるころには誕生日が終わっていました。5月ごろにみんながクラスに馴染んで、仲良くなってから誕生日を迎えてお祝いしてもらっている友達をうらやましく思っていました。これは長期休みに誕生日がかぶっている人や4月生まれあるあるかもしれませんね(笑) 
 とはいいつつも、学年の1番最後でレアな誕生日、ということに謎の優越感?特別感?を覚えており、なんだかんだ自分の誕生日が好きでした。 
 しかしずっと謎が残っているもやもやを晴らさねば、と高校生くらいのときに思い立ち調べたところ、2つの法律によって規定されていることを知りました。(内容は詳しく覚えておらず、ここに書くために再度調べました…笑)
 1つ目は、学校教育法第17条第1項の、保護者は、子の満6歳に達した日の翌日以降における最初の学年の初めから小学校に就学させる義務を負うという規定です。
 2つ目は、年齢計算に関する法律第1項の、「年齢は出生の日を起算日とする」という規定です。
 以上2つの規定を踏まえると、4月1日生まれは3月31日に満6歳になり、翌日以降の学年の始まりの日、つまり誕生日の4月1日に小学校へ入ることになり、その学年にギリギリ滑り込むことになります。 これを調べた時、こんなことまで法律で定められているのかと驚いたと同時に、法律を学ぶ面白さを知りました。
 この、法律を学ぶことが面白いという経験が、大学で法学部を選び税理士を目指す今へ繋がっているのかもしれません。 自分の誕生日が法律に関わる仕事を選んだきっかけになったのかもしれないと思うと、ちょっと面白いですね。
 ちなみに、人生で一番悲しかった誕生日は、小学校を卒業したあとの中学入学を目前にした4月1日です。自転車に乗っていたところ、縁石に乗り上げ吹っ飛びました。そのとき一緒にいた兄といとこは、私がきれいに回転しながら飛んだことに大笑いしていました。右手骨折、顔面傷だらけ、前歯を折るというけがをし、行った病院全てのお医者さんに「誕生日なのにかわいそうに」と言われ静かに泣きました。
 もちろん中学校の入学式の写真は、腕にはギプス、顔にはテープという悲惨なものになりました。