[NEW!] M-Times 2025.12

松田事務所が目指すべき方向

 松田事務所の荒木です。うちの事務所では、年に1度、10月の初旬に2日間かけて事務所の今後のアレコレを話し合う、という機会を設けています。

基本的にこのタイミングで事務所の中期経営計画を立てていたこともあり、この2日間の話し合いのことを「中経(中期経営計画の略)」と呼んでいます。

しかしここ数年は、2日間を使って話し合うべき議題が次から次へと出てきていたこともあり、落ち着いて中期の計画を立てるという事が出来ていません。

それにも関わらず「中経」と呼ぶのは本来ならばおかしいのですが、昔からずっとそう呼んでいることもあって「2日間の話し合い=中経」というのが事務所の中では定着しています。


 そして(ようやく本題ですが…)、今年もその「中経」をやってきました。

やりました、ではなくやってきました、と言っているのには訳がありまして、実は今回は「中経」の中に慰安旅行を組み込んで、泊まりで「中経」を“やってきた”のです。

慰安旅行に行くことに関しては、今まで何度も会議の議題には挙がっていたのですが、時期がどうの、場所がどうの、家族がどうのと、何だかんだでこの数年間先延ばしになってしまっていました。


 そこで、慰安旅行を「中経」に絡めたらもしかしたら長年の夢が叶うかも!と思い、子育てをしながら在宅勤務をしてくれている大石の住まいの近く(彦根)に宿を取る、という全員参加可能な慰安旅行&中経プランを会議でプレゼンしたところ、見事に採用を勝ち取れた、というわけです。


 さて(ここからが本当の本題かも…)、今回の「中経」では何をしてきたか、ですが、「松田事務所がどういう事務所であってほしいのか」を改めて各自に見つめ直してもらう、ということをやってきました。

9月末をもって原が事務所から去ったことで、現場は小島・大石・石田・亀山・僕の5人体制で回していくことになりましたので、一致団結するためには、もう一度原点に立ち返るところから始めないと!と思い、このテーマを選んだわけです。


 しかし、ここで皆が全然違う方向性のことを言いだしたら、一致団結どころか空中分解の可能性もあるやん!と思い始めてからは、ドキドキしっぱなしでした(「中経」前夜はほぼ寝られず、でした…)。

ところが、何かに導かれて集まったメンバーだからなのか、それともたまたまなのか分かりませんが、結局は、皆がほぼ同じ方向を向き、同じ様な想いを抱いていた、ということが判明し、話し合いは意外なほどあっさりと終わりました。


 で、どんな方向性・想いなのかといいますと、事務所に縁があって関わってくれているお客さんに対して、本気で自分の「家族」のように思い、心配したり悲しんだり喜んだり、といったようなことが当たり前のように出来る事務所でありたい、という想いになります。

こういうことって誰しもがそう思っている部分はありますので、一番のポイントは、それがどの程度なのか、という『程度』の問題になるかと思います。

しかし『程度』というものは目に見えるものでもなく、また、どう感じるかは人それぞれになりますので、『程度』をどう判断し、高めていくのかは非常に難しい問題です。

例えば、こちらとしては決して「他人事」とは思っていなくても、当事者であるお客さんから「所詮他人事なんでしょ」という風に思われる場面に遭遇したとすれば、そのお客さんにとっては「本気」の程度が全然足りていなかった、ということになりますので、それ以降は本気度を更に高める努力・工夫が必要となります。

というように、実体験を積み重ねながら、日々コツコツと高めていくしかないのです。

 

 また、お客さんのことを本気で自分の「家族」のように思う、という想いをただ持っていてもそれだけではあまり意味がありませんので、その想いを持ちつつ、お客さんに対して何が出来るのか、ということをお客さんごとに考えていく、ということをやっていくことになります。

 

 ただ、M-Times Vol.3(「自計化」ってほんまに必要?)でも書きましたが、起票・記帳等及び会計ソフトへの入力等、自社の業績を把握する基となる作業に関しましては、自社内で出来るようにしておいた方がいい、ということが基本となります。

ですから、僕達にできることは、そのための仕組み作りです。

そうは言っても、中にはどうしても自社内では不可能なケースや、廃業を見据えているため等の理由で自社内の体制を整えていく必要性がほぼ無いというようなパターンもあるかもしれません。

お客さんによって事情や状況は様々となりますので「お客さんごとに考えていく」ということになるわけです。それにしても、お客さんのことを本気で自分の「家族」のように思う、という想いを持つことだけでもすごいことですが(多分…)、更に、お客さん一人ひとりの事情等に合わせて何が出来るのか、ということまでも当たり前のように考えていけるようになったとしたら、

ほんと最高過ぎます!!!