松田事務所の荒木です。新年第1回目のM-Timesの裏面を僕が書く、というのが定着してきました(実はタイトルもほぼ一緒だったりします)。毎年このタイミングで書けるということは、昨年がどんな年だったのかをイロイロ振り返り、そして今年はどんな年にしたいのかをアレコレ考える、という機会になっていますので、実はかなり有難く思っています。
さて、昨年ですが、松田事務所にとってはとても大きな変動がありました。それは、9月末をもって原が辞め、亀山が原の担当先を引き継いでやっていくことになった、ということです。これだけを見れば「大きな変動」とまでは言えないように思えますよね。税理士事務所でも担当が替わるということは普通によくあることだったりしますので。じゃあ何が普通と違うのかと言いますと、亀山だけではなく、ベテランの大石(今は子育て中&遠方のため在宅勤務)を、しかもオンラインという形でサポートに付ける、という2人体制(2人いうよりは1.5人?)でやってみることにした事なんです。勿論、そんなことは長い歴史がある松田事務所(創業昭和45年)でも初めての試みです。画面越しでどこまでサポートできるのか、そして何よりお客さんに受け入れてもらえるのか等、最初は不安でいっぱいでした。
でも、幸いなことに、コロナ禍以降、画面を通してのやり取りに関しては、そういうこともアリだと普通に思ってもらえる下地がお客さんの中に出来ていたこと、そして技術的な面に関しても、画面共有やカメラ等を駆使すればその場にいなくてもある程度のことは把握することができるようにもなっていたことで、この新たな試みも、何とか形になりそうなところまで来ていたりします。
心配事がひと段落ついたことで新たに思い始めたのは、今後新たに採用する人選にも大きな影響が出てくることになるのでは、ということです。今まで採用の際には、経験者であることや知識があることを優先してきました。特に欠員が出た時の補充採用の場合は、即戦力であることが必須となりましたので、その傾向が強くなっていました。しかし、こうやって2人(1.5人?)体制が取れるのであれば、経験をそこまで重視する必要はなくなるのでは、と思ったのです。そして、お客さんのところに行って監査する上で「経験」よりも大切であるはずの「人柄」をより重視しての採用が行えるのではと。
ただ、うちの事務所で仕事をする上において必要となってくる「人柄」とはどういうものか、ですが、今思っているのは、「頑張れる」というのと、「差し出せる」ということがどれだけできるか、ということなのかもしれないということです。
「頑張れる」とは、例えば力が尽きてもう一歩もあるけない、動けない、といった状況になった時に、そこから何とか踏ん張ってもう一歩を踏み出すことだったり、どれだけ考えてもいいアイデアが全く浮かばない時に、そこから歯を食いしばってでも何とか知恵を絞り出そうとすることだったりを言うのだと思います。
ただ、持って生まれた能力や今まで積み重ねてきた努力等で、人によって出来ることには差がありますので、大切なのは、結果だけを見るのではなく、「頑張れる」に至った状況を見るようにすることかなと。他の人ならめちゃめちゃ努力しないと出来ないことでもその人にとっては普通に出来たり、またはその逆で、他の人が普通に出来ることが、その人にとっては難しく感じる、ということもありますので。
また、「差し出せる」とは、例えば、その人にとって余裕がない状況に陥っている時であったとしても、グッと堪えて自分を、若しくは自分の大切にしているモノを「差し出せる」ことが出来るかどうか、です。「差し出せる」も、人によって時間や能力や情など、その時点で持ち合わせているものには差があると思いますので、「差し出せる」モノを見るのではなく、「差し出せる」に至った状況を見ることが大切となります。
勿論、これらも程度の問題となりますので、全部が全部そうである必要はなく、「頑張れる」「差し出せる」程度がどれくらいあるのかで判断する、ということになってくるかと思います。ただ、こういったことは、その人が普段はどういう人で、その時がその人にとってどういう状況で、というようなことが分かっていないと判断できないことですので、いかに普段からしっかり見ることが出来ているのかという、こちら側の姿勢も問われることになってきます。そうなると、短時間の面接では到底判断できるものじゃない、ということになりますね…
じゃあどうしたらいいのでしょう。と考えた末にふと思ったのは、自分達がそうなっていれば、自然と「類は友を呼ぶ」で、そういう傾向の人が集まってきてくれるのでは、と。受け身のようではあるが結局はそれしかできないのでは、と。
ということで、今年はまず自分が、何かがあった時には歯を食いしばって更に一歩踏み出せるように、また、余裕が無い時であっても、痩せ我慢してでもそっと差し出せるように、なってみようと思います!